③ダイハツ・ブーン
こちらもモータースポーツのベース車両として、ごく一部では有名なブーンX4。なんでもないコンパクトカーに、JAF公認競技の1.6リッター未満のクラスに収まるように936cc(ターボ付は排気量に1.7を掛けるため)のターボエンジンを搭載し、フルタイム4WDで133馬力を余すことなく路面に伝えるというクルマだった。
同車の前身となるストーリアX4ではエアコン単体でオプション設定があったものの、ブーンの場合は純正アルミホイールやプライバシーガラスなどがセットになった20万高の「ハイグレードパック」を選ばねばならず、不評を買ってしまった。
④ホンダ・ステップワゴン
今や完全に市民権を得た「ミニバン」というジャンルの先駆けとなった初代ステップワゴン。じつはこのステップワゴンも一番廉価なグレード「N」にはエアコンが標準装備されていなかった。それどころか3列目シートも装着されず5人乗りとなるほどの徹底ぶり。これにより154.8万円(東京地区・消費税別)という低価格を実現していた。なお、エアコンはオプションで14.7万円、エアコンが標準装備となり8人乗りとなる「G」グレードとの価格差が25万円だったことから、Nグレードを選ぶユーザーはほぼいなかったと思われる。試しに中古車検索をしてみたが、Nグレードの個体は皆無であった。