日産ノート e-POWERは燃費スペシャルグレードがエアコンレス
先日発表されたレンジエクステンダーEV「日産・ノート e-POWER」の燃費スペシャルグレードとなる「e-POWER S」にはエアコンが装備されていない(現状、オプション設定もなし)ことが話題となった。
これは車両重量を極力軽くし、JC08モード燃費37.2Km/Lをたたき出すための苦肉の策といえるが、じつはノート e-POWER S以外にもエアコンが標準装備されなかったクルマは存在している。
もちろん80年代以前のクルマではそういった車種も珍しくなかったが、今回は90年代以降に登場したクルマのなかから紹介しよう。
①トヨタ・86/スバル・BRZ
最近のクルマでエアコンが装備されない、と聞いて多くの人が思い浮かべたクルマが86/BRZではないだろうか。モータースポーツのベース車として投入されたRC(86)とRA(BRZ)にはエアコンが標準装備されていなかった。ただ、BRZのRAはオプションでエアコンを装着できたのに対して、86のRCはオプションでも設定がなかったほか、BRZはカラードバンパーだったのに対し、RCは無塗装の樹脂バンパーが装着されるなど兄弟車ではあるが、装備に差異があった。なお、現在はエアコンが装備されないグレードは廃止され、モータースポーツベースのグレードもエアコンが標準装備されている。
②スズキ・キャリイ
エアコンが付かないのは何もモータースポーツや燃費のためだけではない。軽トラックのスズキ・キャリイにもエアコンが付かないグレードが存在するのだ。これは恐らく車両価格を低く抑えるためで、一番安価なグレードの「KC」だと68万4720円~と驚愕の低価格となっている。こちらのグレードをチョイスするとエアコンだけではなく、パワーウインドウはもちろんのことパワステすら装備されない超スパルタンな仕様となる。その一方でAM・FMラジオは標準装備されるのは働くクルマならでは、といえるかもしれない。