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水郷・佐原に名車がずらり! 昭和車オーナーが集ってクルマ談義

水郷・佐原に名車がずらり! 昭和車オーナーが集ってクルマ談義

自慢の愛車で集まってクルマ談義する「昭和の名車大集合イベント」

 秋の収穫祭真っ盛りの11月だが、豊かな自然が広がる千葉県・水郷佐原水生植物園のそばに、クルマ好きが集まった。11月6日に開催された「昭和の名車大集合イベント」は、うるさいレギュレーションなしで「なんでもいいから自慢の昭和クルマオーナーが集まっておしゃべりしよう!」というもの。好きな人たちの手作りのイベントで今年5年目を迎える。

 千葉県立中央博物館大利根分館に集まったのは約70台。周囲が田んぼと利根川沿いの水に囲まれた緑のなか、ホンワカしてやさしいムード。普段、ビッグイベントに行くチャンスが多い編集者としては、クルマ好きの原点を見る思い。ほとんどのクルマがナンバー付きで近郊から自走してきている。 

 集まったクルマは定番のスカイラインGT-R系のクルマ、いすゞのべレットGT、フェアレディZ、ホンダS600、S800のほか、軽トラックからクラシックカーの代表格のブガッティまで多種多様なところが面白い。

なんと1973年(昭和48年)にロータリーエンジン搭載のバイクがスズキから発売された。これがその貴重な1台。輸出を含め2年間でわずか2000台が販売されただけ。当時オイルショックが重なり、燃費が悪いことで短い寿命だった。

 なかでも異彩を放っていたのが、きれいにレストアされた日産ブルーバードの前身、ダットサン1000だ。昭和33年、1958年製で初代ブルーバード310の原型となったモデル。このクルマをレストアしたのは「茨城県にお住まいの趣味人」武田弘道さんだ。

「群馬日産のディーラーの社長が所有してお店に飾っていたらしいのですが、社長が亡くなるといつの間にか捨てられた状態。それを譲っていただいて、一人でこつこつとレストアしました。4年くらいかけて半年前に完成してナンバーをとりました」

 皆さんが注目したのはフロントバンパーあたりにある「棒状」のもの。僕は「おー。懐かしいクランク棒」と喜んでいたが、近くにた50歳前後のおじさんたちは「これ何ですか?」と言う。

 その昔、バッテリーが弱くセルモーターでエンジンが始動しないとき、人力でエンジンをかけるクランク棒があったのだ。デモのため、クランク棒を回して始動してみませんか? とオーナーさん。

 武田さんはアマチュア無線から飛行機操縦まで幅広い趣味の持ち主。ご自身がオーナーの航続距離1600kmのパイパーターボアローを駆って南は台湾。北は北海道、ウラジオストックあたりまでよく飛び回っていたという。

 そんな場所にこちらは水素自動車のトヨタMIRAIで行ったので完全に「お呼び出ない」。でもそこはクルマ好き。みんなに囲まれてしまった。何だか場違いで照れくさかったなー。

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