無交換でも壊れることは少ないがコンディションは下がる
ATの内部に入れられているフルード、いわゆるATFの交換については昔からいろいろと意見や説がある。交換すべきか、無交換でいいかがその代表例だろう。メーカー指示はというと、無交換というのが多く、交換を指示していても10万km時点と、けっこう長い。
ただ、シビアコンディションという但し書きもあって、この場合は5万〜10万kmで交換としていることが多い。ちなみにシビアコンディションとは、渋滞にはまりやすいとか、高速走行が多い、荷物をたくさん積むなど。
逆に1回の走行距離が少ないのもシビアコンディションになる。いずれにしても文字どおり、クルマにとってストレスのかかる使い方を指すが、実際のところ、日本だとけっこうな数がシビアコンディションになってしまうともいえる。
いずれにしても、ATFを交換しないとどうなるか? 普通に使っていれば、クルマの寿命までは使える。だから無交換という指示もあるのだ。ただし、これは問題のない状態で走ることができるという状態。少々、ショックが大きくなったり、滑ったりしても、問題なく走るということを指す。
この場合はシビアコンディションも含めて、取り扱い説明書やメンテナンスノートを沿って対応すればいい。それで致命的な不具合が出れば、保証期間内であれば無償で対応してくれる。
しかし、少なくてもクルマ好きで愛車が大切ならこのような最低限の状態では乗りたくないハズ。ショックのない変速やスムースで滑らかな走りを楽しみたいだろう。その場合は交換すればいい。