一番効果あるのは忌避剤と呼ばれる猫避け
猫ブームだからというわけではないけど、猫とクルマは切っても切れない関係にある。別に親密という意味ではなく、被害を及ぼすというか、気を付けなくてならない存在という意味でだ。
ある日、クルマに乗ろうと思ったら、猫がボンネットや屋根の上で昼寝中。どかそうと思ったら、ツメ立てて逃げてボディがキズだらけという経験の人も多いのでは。個人的には猫を飼っているので悪く言うつもりはないが、彼らにとっては単なる眠くなる暖かい場所だし、高いところや狭いところがそもそも好きというのもあるだろう。そういう猫目線で見ると、クルマというのは絶好の物体だ。ボンネットや屋根は日が当たって暖かいし、高いから見通しもいい。とくにボンネットは走行後であればほどよくホカホカだし、下に潜っても同じく暖かい。
だからといって、ウエルカムでないのが実際のところ。先のツメでひっかくのもそうだし、その昔我が愛車のキャンバストップで放尿されたこともある。もちろん染みて悪臭が取れない事態に。それは極端な例にしても、ホイールにマーキングされたりと、いろいろと困った存在だ。
では対策はどうすればいいのか。猫好き目線で考えてみると、よく見かける水を入れたペットボトルを並べるのはあまり意味なし。キラキラ反射して違和感があるというのが理由だけど、最近は慣れてしまったのか、のんびりと前を歩いていたりする。
一番効果あるのは、忌避剤と呼ばれる猫避け。ホームセンターなどで売っていて、少々独特のニオイがするものの(そもそもニオイが効くものだし)、効果はある。ただ、クルマの周囲に撒かないとダメなので、賃貸の駐車場ではできないかもしれないが。そのほか、寄ってくるのは仕方がなしとして、ボディカバーをかけるのも手だ。
また犬を飼っている人なら、ボディに犬の体をこすりつけておくと、猫も嗅覚に優れ、頭もじつはいいので、寄ってこないこともある。いずれにしろ、相手は猫だけに個体差も大きく、全部に効くキメ技がないのは確かだ。
あとは、下からエンジンルームに入り込んで巻き込まれてしまうこともよくあるので、日産が提唱していた「ボンネットをバンバン叩いて追い出す」のも、近所に猫がいっぱいいる人は習慣にするといいだろう。人と猫、お互いのためだ。