お隣の国のブランドも現在は商用車のみに
③ローバー(イギリス)
現在はブランドごと消滅してしまったが(商標権はインドのタタ・モーターズが保有)、ローバー・ミニやランドローバー/レンジローバーで一時代を築いたローバーブランド。
日本では1977年にオースチンローバージャパンが正規輸入代理店として設立(1989年にローバージャパンに改名)されたが、BMWのローバー買収に伴い2000年にランドローバー以外のローバー車の正規販売が終了となった。奇しくもオリジナルミニの終焉と同時期の出来事だった。なお、ローバー車は2000年に「MGローバー」が新たに設立され、日本でも「MGローバー・ニッポン」が設立されたが、2005年のMGローバー破綻と共に消滅している。
④ヒュンダイ(韓国)
韓国最大の自動車メーカーであるヒュンダイは、日本の三菱自動車と強固な協力関係を古くからもっており、1988年のソウルオリンピックが開催された時には開催記念としてヒュンダイ・エクセル(日本販売名ヒュンダイ・XL)を150台限定で三菱カープラザ店で販売するなどしていた。正規輸入は2001年にヒュンダイモータージャパンを設立し、当時「冬のソナタ」で人気を集めていたペ・ヨンジュンをCMキャラクターに据えるなどしてアピールしたものの、販売面では苦戦。2010年に乗用車部門からの撤退を余儀なくされ、現在は観光バスのユニバースのみの販売となっている。
ただ、輸入車としては初めてLPG(液化天然ガス)仕様を正規販売するなど、日本市場に迎合するスタンスは一定の評価を受けていた。