【今さら聞けない】クルマのボディの「モノコック」って何? (1/2ページ)

卵の殻のように外側のパネルで力を受け止める構造

 現代のクルマのボディは、そのほとんどがモノコック構造を採用しています。卵の殻のような構造で、素材そのものは脆くても一体化していることで力を分散し、強い構造物になっています。日本語では応力外皮構造といい、外側のパネルで力を受け止める構造です。

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 もともと飛行機で開発されたもので、自動車工学には航空工学からのブレークスルーされた技術がたくさんありますが、そのひとつです。飛行機を見れば判るように、丸みをもった卵のような断面になっていますね。

7E7 Composite Fuselage photo by Ken DeJarlais

 しかしクルマは四角い箱です。スペース効率の面からも、卵のような丸い形状にはできません。本当に飛行機のようなモノコック構造? 疑問が沸くと思います。じつはクルマの外側に露出しているボディパネルのほとんどは、応力がかかっていません。つまり多くはカバーやリッドなんですね。

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 応力がかかっているのは、アンダーフロアパネルとルーフパネル、そしてピラーです。つまり本来の意味からいって、モノコック構造とは呼びにくいのです。


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