小さい被害なら透明樹脂による補修も可能
ダンプカーの後ろについて走らないなど、気を付ける点はあるものの、最終的にはどうしても避けられないのが飛び石。経験した人も多いだろうが、ビシッと一瞬にしてヒビが入るのは、イヤなものである。
表面が軽く欠けただけならいいが、ヒビや亀裂が入ってしまうと、車検は通らないので交換するしかない。もちろん車検うんぬんの前に、一気に割れて危険なこともある。しかし、交換となると、だいたい10万円コース。正直、痛い出費である。
以前であれば、等級に影響なく、車両保険が使えたのだが、最近は厳しくなって、次の契約時に等級がひとつ下がってしまうし、事故ありの係数適用期間も1年加算されるようになっている。修理代金と、そのあたりの費用増をチャンと考えて使うかどうか判断したいところだ。
そしてもうひとつの手がリペアだ。気になる人も多いだろうが、キズの中に透明な樹脂を注入して固めてしまうというもの。
もちろんなんでもかんでも直せるわけではない。ピッーと長く伸びた亀裂はダメ。対応できるのは、丸くえぐれたようなキズや線が短くて放射状になっているようなもの。つまり狭い範囲しか対応できないのだ。それ以上だと走行時の振動で、結局ヒビが伸びたりしてしまう。
最終的にはガラス専門店やディーラーなどのプロのところに持ち込んで診てもらい、交換かリペアかを判断してもらうのが一番なのだが、リペアで済めば、数万円と段違いに安く済ませられる。
ただ、注意したいのは、パッと見わからないようには直るが、完全に直すのは無理。そもそもリペアとは、見た目というよりも、それ以上広がらないようにするためのものとして考えたほうがいいだろう。
最後に、利用するときのコツだが、とりあえずキズやヒビが入ったら、できるだけ早めにプロのところにもち込むのと、テープでいいので表面に貼っておくといい。
雨に当たったり、走行時の風に当たると、内部にゴミや油分が入り込んで、リペアの仕上がりが落ちてしまうのだ。そうなると、仕上がりや費用に思わぬ悪影響を与えてしまいかねない。