市販モデルでもクルマ好きが憧れたマシンたち
日本最高峰の箱車レース「SUPER GT」。その前身は1994年から2004年まで日本のスポーツカーの頂点を争うレースとして「全日本GT選手権(以下:JGTC)」と呼ばれていた。とくに1994年から2000年までに出場していた時代を象徴するマシン達は、今見ても感動を覚える車種ラインアップだった。
①日産スカイラインGT-R(R33)
1994年のJGTCでデビューを果たしたインパル・カルソニックスカイラインGT-R。星野一義選手、影山正彦選手がドライブしていた。当時、ポルシェ911(タイプ964)やフェラーリF40が出場していたにもかかわらず連勝を遂げたマシンだ。1996年からはマクラーレンF1GTRが参戦し、苦戦したものの1998年からは復活し、シリーズチャンピオンを獲得した。
②マクラーレンF1GTR
開戦から2年目の1996年からJGTCに参戦をした「ラーク・マクラーレンF1GTR」は、6戦中4勝を挙げた。その前年の1995年にル・マン24時間で優勝もしているマクラーレンF1GTRは、400馬力にパワーダウンしたものの国産車勢が追いつけなかったスーパーマシンといえる。
③フェラーリF40
1994年にチーム・タイサンがもち込んだ車両は、バブル期に新車価格を大幅に上まわる価格の2億5000万円で取引されたフェラーリF40だった。開幕戦の富士スピードウェイ決勝では13番手からスタート。結果は3位入賞し、フェラーリファンならずとも「サーキットを走るフェラーリはカッコいい」と思された瞬間だった。