アクセルオフでの回生による減速は単に「回生」と呼ぶ
またEVなどでは、ブレーキを踏まなくてもアクセルオフした時などに、強い回生をするシステムもあります。さらに、通常のエンジンブレーキに相当するような、ごく弱い回生を作動させるシステムもあります。それらの制御は一般的に回生ブレーキとは呼ばず、単に回生と呼ばれています。
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ハイブリッドカーなどでブレーキを踏むと、減速Gが安定しないと感じることが多いと思います。弱くブレーキングすると、とくにその傾向が強くなります。それはブレーキに関わるいろいろな力が入り交じるからです。
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油圧ブレーキと回生ブレーキだけでなく、エンジンブレーキや発電制御のオン・オフなど、ブレーキだけでなく走行抵抗になる部分も細かく変動してしまうからです。こういう部分では、まだまだ制御の完成度が低いシステムも存在しています。
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回生ブレーキ制御があることで、ハイブリッドカーは燃費を伸ばし、EVは航続距離を伸ばすことができます。とくにガソリンエンジン車の燃費が向上したことで、同じ車種でハイブリッドカーとの実用燃費の差は15%程度ということもあります。
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そうしたなかで、大きな燃費メリットを生むのが回生ブレーキということになります。