運転するたびに調整し直すことが重要
シートの前後の位置は、セオリーどおり、クラッチペダルを奥まで踏んで、膝裏が伸びきらずに軽く曲がる位置でOK。AT車なら、ブレーキペダルしっかり踏んだときに、同様になればいい。もっと重要なのは、ステアリングまでの位置関係。
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チルト機能があるクルマは、ステアリングはなるべく低めに設定し、肩を背もたれにつけたまま腕を伸ばし、ステアリングの頂点に手首が乗るような位置まで座面を調整。街でよく見かけるドライバーは、腕が伸びすぎているケースが非常に目立つ。
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でも重いものをもつときに、手を伸ばして身体から遠く離して持ち上げようとする人はいないはず。同様にステアリングが遠いと無駄な力が必要になって、力みにつながってしまうのだ。肝心なのは、操作しやすいポジションを作ること。
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ダイヤル式あるいは電動で無段階に調整できるシートバックや、チルト&テレスコピックステアリング、シートリフターなど、あらゆる調整機能を遠慮なく使って、ベストポジションを追求してみよう。
ただし、ベストポジションは固定的なものでもない。その日の体調、着ている服などでも微妙に変わる。一度しっかり基準のポジションを見つけ出したあと、フレキシブルに微調整するのも大切。
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いいポジションは安全運転の第一歩。しかも疲れず、ドラテクレベルがそのまま反映されるので、ベストなドラポジを探すことから、ドライビングの達人を目指していこう。