近年人気が高まっているのはマツダとスバル
ブランドについては、高級ブランドほどリセールが圧倒的によくなるという基本的な流れは不変だが、ここ数年、急激に評価がよくなっているのはスバルとマツダだ。
とくにスバルは新車の供給遅れが解消されないこともあって、一部の例外を除き軒並みリセールが強烈にいい。車種を問わずアイサイト付きの上級グレードなら、多少過走行気味でも驚くような査定額のついた事例が多発しており、この傾向は今後もますます強くなることが予想される。
また、かつては新車時の極端な値引き販売により「マツダ地獄」などといわれてリセールが悪いブランドの代表格だったマツダも、最近では叩き売りをやめたおかげもあって、現行モデルは一躍トップクラスのリセールのよさを誇っている。
いまだにほとんど値引きをしないレクサスも年々リセールがよくなっており、C~Dセグメントでは同クラスの欧州車以上の強さを発揮するようになってきた。今も昔も「新車時の値引き」がリセールに影響する部分は大きい。
一方、一連の不祥事が続いた三菱車については、やはり中古車市場でもガタガタに値落ちしており、軽自動車のekシリーズなどはもっともリセールの悪いモデルとなってしまった。本稿のテーマからはそれるが、逆に中古車ではお買い得となっているので、ある意味狙い目となっているといえる。