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【今さら聞けない】自動車のプラットフォームって何?

メーカーによって異なるがアンダーフロアなどシャーシの基礎部分

 プラットフォームの本来の意味は、周りよりも一段高くなった平らな場所のことです。駅のホームが、まさに英語ではプラットフォームです。それが基礎部分を指す言葉として使われていて、たとえばコンピュータであれば、ウインドウズやMac、UNIXなどのオペレーションシステム(OS)を指します。クルマの場合にも基礎部分を指します。

 じつはプラットフォームの考え方が各メーカーでさまざまなので、具体的にどこを指すのかはメーカーによって異なります。もっとも小さい意味でいえば、アンダーフロアと前後サスペンションの取り付け部分までです。ハードウェアとしてクルマの骨格部分になります。

 逆に大きな意味でいえば、そこに取り付けられるパワートレインやサスペンションまでを含めてプラットフォームと呼ばれます。そうした大きなユニットを最適化することで、性能を維持したまま、開発コストを抑えることができます。

 プラットフォームという考え方は、さまざまなモデルの基礎部分を共通化することで、開発コストを圧縮するのが目的です。プラットフォームを開発し、ベースとなるモデルを開発し、そのホイールベースを伸ばして上級モデルを開発したり、SUVのような派生モデルを開発したりすることを可能にします。

 基礎部分については開発が終わっているので、変更部分で修正することにより機能や性能を調整することになります。

 逆にいえば汎用性・拡張性をあらかじめ想定してプラットフォームの開発をする必要があります。専用設計のようなギリギリまでの最適化はできませんが、コストダウンの効果は絶大です。「どうせ拡張する部分で専用設計するのだから、ボディは丸ごと専用設計でいい」という考え方もありましたが、最近はいかに高性能なプラットフォームを開発するか、という方向へ向かっています。

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