ダウンサイジングターボもプラットフォーム志向のひとつ
ダウンサイジングターボがヨーロッパを中心に拡大しています。これもプラットフォーム志向のひとつの現れです。2リッターの直列4気筒ターボで、4リッター並みの性能を出していますが、性能は近くてもクルマへの搭載性はまったく違います。
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エンジンを直列4気筒へ一本化することができれば、エンジンルームのスペースを縮小することができ、またクラッシャブル構造のスペースも確保することができ、さらに軽量化にも役立つのです。ダウンサイジングターボは、燃費だけが目的ではないんですね。
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日本メーカーでプラットフォームというコンセプトを明確にしたのは、トヨタが最初でした。2代目アリストがスタートで、トヨタのFR乗用車はセルシオやセンチュリーを除いて、同じプラットフォームになりました。
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FFはヴィッツ系、5ナンバー、3ナンバーの3タイプがありました。3ナンバーはオーリスからアルファードまでというワイドな設定で性能が不十分だったので、現在はスモールとラージの2つに分けられています。
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プラットフォームはクルマの基礎になる部分。しかも10年くらいは更新されませんから、将来を見通した内容が必要になります。つまりプラットフォームを見れば、そのメーカーのポテンシャルが見える、ということもいえるのです。