エンジンはエアクリーナーでテールはマフラーまで
今までにない規模の台風やゲリラ豪雨も珍しくない昨今。クルマの水没もニュースになる。なかにはそのまま脱出不可能になり、なかで亡くなる方も出てくるほどだ。そもそも、クルマはそれほど水に弱いのだろうか。
まず基本構造として、どこまで水に浸かっても大丈夫かというと、エンジン部分はエアクリーナーまで。そしてテールはマフラーまでなのだが、排気ガスが勢いよく出ていれば水没しても走れる。ただし、止まってしまうと、水は逆流してしまう。
いずれにしても、エンジンに水が入ると走行は不能になるし、無理にエンジンをかけようとすると、ウォーターハンマー現象が発生して、水の力でコンロッドが曲ってしまい、オシャカになってしまうのだ。
電装系を防水して、エアクリーナーとマフラーが水に浸からないようにすれば、水中を走ることは可能。探検に使われるようなランドローバーやランクルのボンネットの横から煙突のようなものが出てるのを見かけるが、あれはまさに空気の吸入口や排気管だ。