シート下のトレイとバスケットは超便利
すでにさまざまなモデルに採用される構造物を、より理想の走りの質を得るために組み合わせ、チューニングや補強を行ったキャンバスのドライブフィールの完成度はすでに高い印象を受ける。
さらにキャンバスの実用性を考え抜かれたパッケージに注目すると……。
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まず新たな提案となる“置きラクレイアウト”。後席左右シート下に設置された引き出し式のトレーに、折りたたみができるバスケットまで用意された“置きラクボックス”の採用が新しく、さらにスライドドアとの組み合わせで荷物を積んでから乗り込むまでの動作を最小限に抑えられるアクセスも含む新パッケージをダイハツではそう呼ぶらしい。
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引き出し式の収納は奥行317㎜×幅272㎜×高さ30mm。ココを開けたとたんに色々と常備しておきたいものが浮かんだ。折りたたみ傘やイザというときにゴミ袋としても使えるショッピングバッグ(ビニール袋)のストックやエコバッグ、ブランケット……。
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それに助手席下にもアンダートレイがあって、パンプスなどが入るけれど、ペッタンコレインシューズなんかも入れておいたら便利そう。簡単なペット用品も納まるのではないかしら。
さらにスライド&リクライニングもする後席を使った左右分割アレンジによってたっぷりの実用スペースをつくり出すこともできる。
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折りたたみ式のバスケットは前述のトレーにピッタリとハマるサイズであり、さらに高さが130㎜もある(バスケットを使用したまま引き出しはシート下にはしまえない)ので買い物袋やハーブなどをプランターごと購入した際にもソレらが倒れるのを防ぎつつ運べそう。
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たとえば食材を少し買いすぎてしまったときに重くなってしまうことがあり、常設の買い物フックに掛けるわけにはいかないし、シートや床に直置きすると動きやすい。それはラゲッジでも同じこと。むしろこのバスケットがあればラゲッジの使用頻度が減るかもしれない。
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また万一のとき、荷物が気になって強いブレーキを躊躇してしまうという心配が減れば、予防安全にも繋がるはず。
スライドドアは後席と前席とのアクセスもよく、ちょっと後席に荷物を置いてそのまま人間は前席にスライドしてスッと乗り込むことができるのがラクちん。とくに雨の日などはこのスマートな導線は助かる。