丁寧な運転であれば50万kmもってもおかしくない
お次はエンジンだ。実際に20万キロ走行したエンジンをバラしたことがあるが、電子制御で最適な燃焼を目指し続けているだけに、カーボン(スス)などは最小限だったし、各部のクリアランスも既定値内。
もちろんエンジンオイルを定期的に交換するなど、適切なメンテは大前提だが、こちらも30万キロはまったく問題なし。丁寧に運転してやれば50万kmぐらいはもってもおかしくなはい。
ということで、デザインが古くなったなどの見た目の寿命は別として30万キロから50万キロはいけるだろう。
しかし、じつは非常に短いのかもしれないのだ。というか、これからドンドン短くなる可能性もある。それが電子制御の不具合。最近のクルマは実用車でもコンピュータを30個以上積んでいたりして、デジタル化が非常に進んでいる。
つまりこの部分に不具合が起きた場合が問題で、部品の供給が止まれば、それで修理は不能で廃車となってしまいかねない。実際、最近では自動車メーカーも部品供給を早めに止める傾向にある。
よく考えてみれば家電は生産中止から7〜8年ぐらいで、部品の供給は止まるわけで、自動車がそうなってもおかしくはない。
実際、トヨタの70系スープラはコンピュータが問題で、修理不能車が増えている。古いクルマなら、アナログ的に直していけばいいけど、相手がコンピュータでは手上げ。アナログなメカ部分が大丈夫でも買って10年ぐらいで寿命。そんな時代がやってくるのかもしれない。