テープの形状や貼り方も重要
「アルミテープを貼ったのに効果がない」というユーザーの声もネットなどで見かける。これもある意味正しい意見。アルミテープを貼ったクルマが帯電していなければ、アルミテープの効果を得ることはできない。あくまでも走行を重ねて、電気がクルマに溜まった状態にならなければアルミテープはただのステッカーと同じということである。
また、市販のアルミテープでも効果は得られるとして幅広のテープを貼っている人も多いようだが、トヨタ製アルミテープの形にはキチンと意味がある。アルミテープのエッジ面積が多いほうが放電効果は高いのだ。
市販テープでも同じような効果は得られるが、なるべく細かくカットするなどの工夫をしたほうがいいだろう。アルミテープの上を塗装などでコーティングしてしまうと、放電効果が得られなくなるということなので、アルミ剥き出しで貼ることも大切なポイントになる。
86の取材会では、フロントガラス下部とフロントバンパー、コラム下部に装着したアルミテープだが、トヨタはもっと多くの場所で特許を取得しているようである。
500円代で購入できる格安なパーツだし、市販のテープでも実験することはできる。自分なりに効果が高いと思われる場所を探ってみるのは楽しいチューニングになるだろう。
また、アルミテープの効果はクルマを始動させてすぐから、低速域のフィーリングに効果が高い。クルマが動き出して、何か違いを感じることができるドライバーとしてのセンサーをトレーニングすることも重要なことといえるだろう。