会場には5速MTのみが展示された
日産ブースでワールドプレミアされたのが「マイクラGEN5」と名付けられた、新型マイクラ(マーチの海外名)だ。現行マーチはタイ生産が話題となったが、新型マイクラはフランスにあるルノー工場で作られる。
ボディサイズは全長がプラス174mm、全幅はプラス77mm、全高はマイナス55mm、ホイールベースはプラス75mmとかなりロー&ワイドなスタイルへと拡大。
前述のタイ生産から切り替えたことなどを考えると、欧州市場を中心に世界戦略車としての位置づけを強めることが予想される。
新型マイクラを紹介したカルロスゴーンCEOが「初代と同様に革新的であり、ハッチバックがお客様に何をもたらすことができるのか、何をもたらすべきなのかという期待を高めてくれるクルマです」と語ったことからも、日産にとって重要なモデルとして、さらに世界の自動車メーカーがしのぎを削るセグメントへの挑戦として重要なポジションを担うことは間違いない。
エンジンは0.9リッター3気筒ターボ、1.5リッター4気筒ディーゼル、1リッター3気筒ガソリンという3種を搭載。今回公開されたトランスミッションは5速マニュアルのみ。ボディサイズは日本の5ナンバーサイズを大きく超えたことを考えると、マイクラは海外専用モデルとなるのか? とも想像できる。このあたりは続報を待ちたい。
安全装備の充実はクラス最上を目指しており、車線逸脱防止システムや歩行者認識機能付きインテリジェントエマージェンシーブレーキなどを全グレードで標準化。さらに乗り心地を向上するアクティブライドコントロール、ハンドリング制御のアクティブトレースコントロールといった電子制御技術も盛り込まれるという。
スタイリッシュさが大きく増しつつ、質感や性能をブラッシュアップした新型マイクラ。欧州での発売は2017年3月とアナウンスされた。
(写真:CARトップ編集部 横山真和)