重量・強度・耐食性など性能面ではメリットだらけ
そもそも、クルマ好き、機械モノ好きの人々は、チタン、カーボン、アルミ、削り出し、といった言葉に弱い。チタンというだけで、価値があるような気がするのだから、チタンマフラーの「象徴価値」はそれだけで十分ある。
もちろんそれだけでなく、機能的にも優れていて、第一にとにかく軽い。同サイズのスチールマフラーや、ステンレスマフラーと比べると、半分以下の重量に収まる。騒音規制の厳しい昨今、サイレンサー容量は大型化する傾向があるので、純正マフラーと比較するとマフラーだけで10Kg以上軽くなることも珍しくない。
しかも、マフラーは通常、リアバンパーの内側=オーバーハングの部分に収まっているので、この部分の軽量化は、車体のZ軸まわりの慣性モーメントを小さくでき、ハンドリング面にも好影響を与える。
また、ルックス面では、チタンならではの青い焼き色=「ヒートグラデーション」をつけることで、ドレスアップとしても魅力がある。
サウンド面では、サイレンサーの構造の影響はもちろんあるが、強度のあるチタンという素材の特性から、甲高く乾いた音色になるという特徴もある。