外観デザインから内装まで質感を追求
スバルが今後全世界で展開していくことになる新プラットフォームの「SUBARU GLOBAL PLATFORM」。その採用第一弾ということでも注目を集めている新型インプレッサ。そのプロトタイプに試乗する機会を得たのでリポートしよう。
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新型インプレッサは4ドアセダンの「G4」と5ドアハッチバックの「SPORT」という2つのボディバリエーションが展開される予定だが、今回試乗できたのは5ドアハッチバックのSPORTのみだ。
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スバルは試乗前のプレゼンテーションで、この新型インプレッサを「次世代スバルの幕開け」と表現していて力の入れようは半端ではないことが伝わってくる。
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車体外観は「ダイナミック×ソリッド」のデザインポリシーに基づき造形されていて斬新だ。スバル・レヴォーグ以降、あか抜けた都会的センスを帯びてきているスバル車のデザイン路線がより強調され存在感の高さをアピールしている。
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ラジエターグリルこそスバル車のアイデンティティを引き継いでいるが、シャープで造形の凝ったヘッドライトデザインはレクサス的。ボディサイドのキャラクターラインも躍動感に溢れ、走りのよさを予感させる。
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また外から見えるインテリアにも凝ったというだけあり、インストゥルメントパネルにはこのクラスとしては突出したデザインと質感が与えられている。
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全面がソフトパッドで覆われたダッシュボードは、ステッチ加工も施され上質なイメージ。また大型のディスプレイモニターユニットを中央に備え、センターコンソールには横並び2穴のドリンクホルダーを配置するなど、アッパークラスの装備レイアウトを実現している。こうした細かい部分は新プラットフォームにより、乗員間距離を稼げたことによる恩恵だという。
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