青木拓磨選手も同乗走行などを実施
ほかにも、北海道出身でレーシングライダーの武石伸也選手、アクティブクラッチの普及に積極的なラリードライバーの福永修選手。そして青木拓磨&長屋宏和の2名の車イスドライバーもやってきた。
モータースポーツ領域だけでなく、アダプテッドスポーツデモンストレーションコーナーも設けられ、パワーチェアフットボール(電動車イスサッカー)、チェアテニス(車イステニス)、ウィルチェアラグビー(車イスラグビー)、ブラインドサッカーいった競技のデモンストレーションも行われた。
地元のドリフトチーム「Fyl-Fot(フィルオット)」もボランティアで参加。北海道のシリーズチャンピオンが勢ぞろいしてのドリフト同乗走行体験は1時間近くに及び、会場を盛り上げた。
青木選手は、福永選手とともに、アクティブクラッチや手動装置(グイドシンプレックス)を装着した車両で体験走行と同乗走行を実施。時間いっぱい来場者に手動だけでクルマを操作することについての体験の機会を提供。
最後にはゲストによるカート大会、そしてこの日参加した各団体が参戦する車イスGPで締めくくられた。健常者も障がいのある方も、老若男女問わずモータースポーツを楽しむ姿があちこちで見られる一日となった。
モータースポーツは、クルマという道具を使うことで同じ勝負ができる、という特殊なスポーツである。このイベントを開催した佐藤さんは、車イスでサーキットへ行くと、障がい者という目で見られるが、レースに実際に出て勝った・負けた、とやっているうちに、障がい者という特別な目で見なくなってくる、という自身の体験をもとにこのイベントを立ち上げている。
どんな人でも、モータースポーツを体験できる、そしてクルマのドライブを体験して遊べる場所をもっと提供していきたいという。この一緒に遊ぶという機会は、いろんな人にこれを知ってもらうことにもつながるし、もっともっといろんな人を巻き込んでいくことができるという。
今回のイベントを見直し整理し、来年もしくは再来年、再びこの場に戻ってくるだろう。バージョンアップして新しい展開もあるかもしれない。次回開催を期待したい。
(写真:青山義明)