精製所は共有しても売っているガソリンは異なる
価格についてはシビアだけど、ガソリンはなんとなく入れているという人がほとんどかもしれない。しかし、熾烈な競争をいわゆる元売り各社は繰り広げている。そもそもこんなに元売りがある国は珍しいのだが、売っているものはあまり変わらないガソリンなど。だから合併を繰り返すわけだ。
さらに合併などはしていなくても、じつは精油所を共有していることもある。精油自体も方法はどこで行なっても変わりないし、大規模プラントではコストもかかる。また設置する場所も限られることから共有化したほうがいいのだ。
そうなると、A社のスタンドでもじつはB社のガソリンが入っているのかと思うかもしれないが、それはない。ガソリンの違いは添加剤にあり、この部分は各社のノウハウだし、特徴が出るところ。だから、配送のタンクローリーに積み込むときに添加剤を別途入れているのだ。
また価格自体もおかしいと思ったことはないだろうか。毎日のようにコロコロ変わるのだが、それほど活発に相場が動くようにも思えない。
じつガソリン価格が変動するのは1週間に1回だけ。しかも決めるのは各スタンドはなく元売りだ。ではなぜ、コロコロ変わるのかというと、各スタンドが消費者意識を煽るためなどといわれている。
さらに提示するとリッター1円とか安くなる現金会員カードというものがある。セルフだとメーターにしっかりと出るのでそんなことはないのだが、昔は受け取るだけ受け取って、値引きしたように見えて、値引きしていないというスタンドもけっこうあった。
ガソリンスタンド自体がいろいろと経営も厳しいが、その内情もいろいろと不可解な部分もあったりするのだ。