クラシックカーラリーで3つの賞を獲得
ドイツのポルシェAGは、中国・北京、上海地域をを中心とした1000kmにおよぶクラシックカーラリーで優勝を飾った。参戦車両は、ポルシェミュージアムのコレクションにあった1964年式911 2.0(ナロー)と1998年式911カレラ(993)の2台となる。
クラシックカーの輸入規制がある中国では、街なか旧車が走る光景は非常に珍しく、最初のチェックポイントで中国人から歓迎を受けたという。
第1区間を担当したポルシェAGファインスIT担当取締役のルッツ・メシュケさんとポルシェミュージアム館長のアヒム・ステヤスカルさんは「中国大勢のファンに迎えられ近い将来、クラシックポルシェの素晴らしさを共有できるようになることを望みたい」とコメントした。
最終日の上海区間は、中国でもっとも広大な森林地帯のひとつ「千島湖」を通り抜けた。上海区間のドライバーを務めたポルシェチャイナ社長兼CEOのフランツユングさんは「ポルシェミュージアムは過去3年にわたって中国市場にコレクション車を披露してくれた。中国においてクラシックカーに対する関心は非常に高まっている」と語った。
参加した2台の911は、トラブルもなく完走し、イベントでもっとも価値の高いクラシックカー賞、イベントでもっとも人気の高かったブランド賞のほか、総合ランキングで首位を取得した。
ポルシェミュージアムの館長は「クラシック911は、今回の1000kmにおよぶラリーでも高い信頼性を示してくれた。ミュージアムのクルマが国際イベントに積極的に参加していることを嬉しく思う」とコメント。
ポルシェミュージアムは年間200を越える世界中のイベントにコレクションカーを送り込んでいる。メーカーが進んで参加し、自動車文化に貢献することが、顧客を安心させ長く愛される理由なのかもしれない。