速度よりも重量に合わせて空気圧を調整すべきだ
しかし、舗装路であっても空気圧を高めることが推奨されているケースもある。一部の輸入車などに見られるが、乗車人数や荷物積載の多少によって空気圧を変えるように取り扱い説明書に書かれているクルマもあるのだ。たとえば、標準空気圧が250kPaだとして、5名のフル乗車で荷物満載状態では270kPaまで上げるように指定されているケースがある。
これは考えてみれば当たり前のことで、タイヤというのは注入された空気量(エアボリューム)によってクルマを支えている。つまり乗員や荷物によって大きく荷重が増えたときには空気量によって対応することは自然な話だ。
もっとも、通常は乗車人数の違いなども考慮した上で、標準空気圧が決まっているから、よほどのことがない限りは、指定空気圧を超えて注入する必要はないだろう。
なお、タイヤの指定空気圧は、運転席ドアを開けたBピラー部分や、フューエルリッドの裏側などに貼られたデカールに書いてある。タイヤの空気は自然に抜けるものだから、ガソリン給油時毎など、定期的にチェックしておくことが重要だ。