性能が高くなった現代のタイヤでは指定空気圧で問題なし
かつて高速道路を走る前にはタイヤ空気圧を高めにすることが推奨されている時代があった。というのは、空気圧不足で高速走行を続けているときにタイヤがウネウネと変形してしまうスタンディグウェーブ現象が起き、最終的には走行中にバーストしてしまうという事故が多く起きていたからだ。その対策として高めの空気圧が推奨されていた。
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しかし、現在のラジアルタイヤであれば高速道路だからといって空気圧を指定よりも高める必要はない。もちろん、指定より低ければバーストの危険性は高まるが、指定の空気圧であれば一般道よりも高くする必要はない。
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また、最近のクルマは燃費性能を考慮して、デフォルトでかなり高めの空気圧(230~250kPa)となっているので、それ以上に高くするのは、ハンドリング面でのネガも考えられる。舗装路を走るのであれば、指定空気圧を守るというのが大前提である。
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