下関の食事といえばやっぱり河豚(ふぐ)!
下関といえば、フグであろう。日本一の取扱量を誇り、下関では「福を招くように」とフグとは呼ばず、フクと呼ぶ。せっかく下関に来たのならば、フクを楽しみたいものだが、どうしても「高級」、「敷居が高い」、さらには「男社会・年長者の食べ物」といったイメージが先行してしまっている。
そこで、もっと若者にもフクを堪能してほしいと登場したのが「ふく恋盛り」だ。このふく恋盛りのために、女性だけで構成された「ふく恋実行委員会」が発足し、会員がアイデアを出し試行錯誤を重ねて2014年に登場した逸品。
「ふく恋盛り」は、山口の萩焼で、「ふく恋」のためだけに制作された淡いピンクの皿(このピンクの色は何度も試作を繰り返しようやくでき上がったフクとぴったり合うピンク色だそうだ)に乗せて提供される。2人前というのが基本だそうだ。
また、フグといえば、丸皿に丸くフグを並べていく菊盛、鶴盛、孔雀盛、牡丹盛などが一般的だが、この「ふく恋盛り」では、ハートの形(これも菊盛と比べ手間と時間のかかる作業だということだ)にすることも決めている。
そしてもう一つ、庶民の味として、お勧めしたいのが「瓦そば」である。茶そばを熱した瓦の上に置き、錦糸卵と牛肉を載せているもの。これをめんつゆにつけて食べる。
もともとは西南戦争の際に薩摩軍の兵士が、瓦を使って肉を焼いて食べたという話をもとに考案されたもので、今では一般家庭でもホットプレート等を使って食される、家庭の味ともなっている。
甘めのツユとの相性も抜群で、瓦についた部分のそばがパリッと香ばしく、この食感を楽しみたい。
秋シーズン、絶景ドライブ&グルメを堪能しにぜひ出かけよう。(2016年9月初旬取材)
(写真:青山義明)
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ふく恋盛り実行委員会事務局
長門市観光課
下関市観光政策課