困ることはないがヨーロッパフォード車はリセールが厳しい
フォード車は悪いクルマどころか、「乗ると良さがわかる」という玄人好みのクルマであった。しかしアピールや販売網の弱さ、値付けや日本に導入するモデルの選定の失敗などによる販売不振を理由に、残念ながら日本市場からの撤退を1月に決定した。
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では今なら安く買える可能性があるフォード車を買ったとして「心配や問題はないのか?」を考えてみたい。
●アフターサービスは大丈夫なのか?
部品供給を含むメンテナンスや保証、リコールの対応といったアフターサービスは、6月にフォードの日本市場撤退後もピーシーアイ株式会社が10月から引き継ぐことが発表されている。
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今のところその拠点(フォードを販売していたディーラーが何らかのクルマの販売を続けるのであれば、そこでフォードのメンテナンスを行うのかも含め)がどうなるのか不透明なところはあるにせよ、とりあえずは心配ないといえるだろう。
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●リセールバリューは望めないのか
フォード車は絶対数が多いとは言えないにせよ、固有のファンがいるアメリカフォードのエクスプローラーやムスタングはともかくとして、フォーカスやフィエスタといったヨーロッパフォードのモデルは不人気車の部類。撤退の発表前からリセールバリューが決していいクルマとはいえなかった。
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そこにインポーターの撤退という大打撃が加われば、「フォードからフォードへの乗り換えなら高く下取りする」ということもできなくなるため、今後のリセールバリューは少なくともヨーロッパフォードのモデルに関しては壊滅的と言わざるを得ない。
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といったことを踏まえると、新車中古車問わずこれからフォードを買うというのは一般的にはすすめられず、「よほどフォードが好き、興味がある人が激安で買え、かついろいろなリスクを覚悟の上でなら」と言わざるを得ない。![](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2016/08/webcartop10-16-680x453.jpg)