車両近くでキーを保管すると電池の減りが早くなることも
JAFの今年7月のロードサービス実施状況データを見ると、「キーの閉じ込み」は、18,142件で、救援依頼理由の第3位。原因は「ついうっかり」といったヒューマンエラーが大半だが、近年、電子キー(スマートキー等)の電池切れによるトラブルも多発していると警告している。
電子キーは、キーから常時微弱電波等を発し、クルマがそれを照合すると、ドアノブやボタンに触れたりするだけでドアロックの施錠や解除ができるという仕組み。
また、ほとんどの車種では、キーを鍵穴に差さなくても携行しているだけで「エンジンスタートスイッチ」を押せばエンジンの始動・停止が可能になる。そんな便利な電子キーだが、内蔵している電池が切れるとこれらの機能は使えなくなる。
つまり、ドアロックの解除も、エンジンのスタートもできなくなるということ。そうした場合、どうすればいいか。
ほとんどの電子キーには、非常用のメカニカルキーが内蔵されているので、これを取り出して運転席ドアを解除する。次に運転席に座って、ブレーキペダルを踏みながら、(メカニカルキーを鍵穴に差し込み)キーを回す、もしくは電子キーをエンジンスタートスイッチに近づけてからスイッチを押すとエンジンがかかる。
とはいえ困ったことに、一部の車種ではエンジンが停止している状態で電子キーの電池が切れると、ドアが自動的に施錠されるものあるので電池切れには要注意。少なくとも二年に一度、車検毎には電子キーの電池交換も忘れずにやっておくのが一番の対策。
同時に、車から降りるときは、電子キーは車内に置いていかないことも習慣化しておきたい。
また、車両近くで電子キーを保管していると電波を発し続け、電池の消耗(クルマのバッテリーも)が早くなる車種もあるので保管場所にもひと工夫が必要。電子キーのボタンを押すことで電池残量を確認できたり、メーターに表示が出るタイプもあるので、定期的な電池の残量チェックも忘れずに。