ADAの技術は鉄道の踏切障害物検知装置にも採用
2006年には、ADAとは別の「運転負担軽減機能」を備えたシステムとして「SIレーダークルーズコントロール」をレガシィの特別仕様車に設定。全車速追従(0~100km/h)や車間距離警報を行えるようになっている。
ミリ波レーダーよりも低コストのレーザーレーダーをフロントグリル内に設けたことで、価格のプラス分は23万円程度に抑えられた。
2006年5月から採用が始まったエンジンの出力特性を制御する「SI-DRIVE」と組み合わせることにより、システム使用下での高速巡航で実用燃費が劇的に向上するなど、スバルの運転支援システムは「SI-DRIVE」と合わせて徐々に注目度が高まるようになり、開発陣は自信を深めていく。
ちなみに、ADAのステレオ画像認識システムは鉄道の踏切障害物検知装置に用いられた実績をもつ。
JR東日本との共同開発で、ADAの技術を踏切の障害物検知装置に応用。踏切の遮断中における侵入物を検知することを目的としたが、クルマや二輪車、歩行者を正確に検知し、良好な検知機能を持つことが確認された。
1年以上にわたるフィールド試験でも高い耐久性を発揮することも確認されている。アイサイトの基礎となる技術は、意外な場所で磨かれたのだ。