車両引き取りの方法と受け取り書類を確認
インターネットオークションといえば掘り出し物を安く購入できたり、店頭に並ばないようなレアモノを購入できたりと、多くの魅力を秘めているのはご存じのとおり。
出品される商品には自動車も多く存在しており、なかには魅力的な車両もチラホラ見受けられる。そこで今回はネットオークションでクルマを購入したときのその後の手続きを簡単に説明したい。
●引き取り
車両を無事に落札できたら、まずは自分の手元へと車両を運ばなければならない。なかには運んでくれる出品者もいるが、基本的には落札者側が手配するのが一般的。車検残があるクルマであれば、自走引き取りも可能だが、万が一のときのことを考えて「1日自動車保険」に加入することがマスト。
車検のないクルマであれば、仮ナンバー(自動車臨時運行許可)を準備すれば自走引き取りもできるが、仮ナンバーでは前述の「1日自動車保険」に加入ができないため注意が必要だ。
すでに任意保険に加入している場合は、他者運転特約でカバーできる場合もあるので、詳しくは加入している保険代理店に問い合わせるのがベストだろう。なんにせよ、自賠責保険のみでの車両運行は避けるべきだ。
自走しない場合は、自ら積載車を手配して引き取りにいくか、陸送業者への手配が必要となる。昔は一般ユーザーが陸送業者の手配をすることはハードルが高かったが、現在ではオークションサイトと提携している業者も登場するなど、気軽に手配できるようになってきた。
とはいえ、どちらにしてもコストがかかるのは間違いないので、結果的に普通に買ったほうが安かったということがないように注意したい。
●必要書類
クルマには書類がついて回るもの。必要な書類が揃っていないと名義変更もままならないため、書類のやりとりはしっかりしておきたい。旧オーナーから受け取らなければならないものは
①譲渡証明書
②委任状
③印鑑証明書
④車検証
の4点(抹消済車両の場合は「譲渡証明書」と「一時抹消登録証明書」)となる。抹消されていないクルマの場合は、名義変更を行わないと、旧オーナーにも迷惑がかかってしまうため、手元に来たら速やかに実施しよう。
ネットオークションでクルマを購入するのは販売店で購入するのと違い、すべて自己責任となる。クルマの状態も含めてしっかり吟味して楽しいカーライフを送っていただいたい。