ついに3ナンバーボディとなった3代目のNC型
・3代目(NC型)2005~2015年
ついに3ナンバーボディへとサイズを拡大した3代目ロードスター。エンジンはすべて2リッターエンジンとなり、メタルルーフを備えたRHTが2006年に追加されるなど、「大人のロードスター」として新たな魅力を発掘したモデルだ。
今までのライトウェイトスポーツの要素は残しつつ、グランドツーリングカーとしての要素も兼ね備えている。
歴代のロードスターに比べるとボディが大柄なこともあり、ライトウェイトなイメージが少ないNC型だが、RX-8のFEプラットフォームを改良して作られたNCプラットフォームや、排気量は拡大されたものの軽量に仕上がったLF-VE型エンジンなどにより、先代比+20kg(RSでの比較)に収まっている。
現在は初期モデルを中心に安価な中古車も存在することから、アテンザの2.3リッターエンジン換装やRX-8のロータリーエンジン換装など、ハードチューンもみられるようになってきた。
・4代目(ND型)2015年~
現行モデルとなる4代目は原点回帰をキーワードに、小排気量エンジンに1トンを切る軽量ボディ(Sグレード)を組み合わせた。また2016年秋ごろにはメタルルーフを備えたロードスターRFの登場も控えており、今後の展開が楽しみなモデルとなっている。
走り方によってはカタログ燃費(17.2~18.8km/L)を超える数値を記録する低燃費も魅力だ。
登場から1年余りだが、貴重な国産コンパクトFRスポーツとして各アフターパーツメーカーから多くのパーツが登場している。今後もさらなる進化が期待できるが、ノーマル状態でも十分楽しめるポテンシャルを持っているため、段階的にステップアップすることが可能。じっくり長く楽しめることができそうなのがND型のメリットといえるだろう。
一口にロードスターといっても、各世代で特徴があるのがお分かりいただけただろうか? ここで紹介した一般的なグレード以外にも多くの限定車が存在するため、どの年式を購入するかはかなり悩ましい問題かとは思うが、どのモデルを購入したとしても楽しめるということは間違いないので、安心してロードスターライフをスタートしていただきたい。