市場の主流は日本メーカーの小型ミニバン
インドネシアではコンパクトサイズの7人乗りの日本車がマーケットの主流となっており、トヨタを始めホンダ、日産、ダイハツ、スズキなどが精力的に新車を投入している。インドネシアでの日本車の割合はなんと95%と以上に高く、日本より日本車のマーケットシェアが上まわるという親日的なお国柄だ。
なんといっても今回の注目は、三菱が世界初公開したコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデル「XM コンセプト」。インドネシアの大家族構成に最適化し、7人がゆったり座れて快適な居住空間を備えているという。三菱の新工場が来年4月に完成し、10月からこのXMコンセプトを生産予定だという。
インドネシアで最大シェアを誇るトヨタはLCGC(低価格低燃費車で税制優遇)の7人乗り「カリヤ」を」発表した。昨年はインドネシアで一番人気の「アバンザ」を発表し大人気となったが、さらに低価格な「カリヤ」の投入で初めてクルマを購入する層の獲得を目指しているという。
ダイハツは「カリヤ」の姉妹モデルの最新コンパクトカー「シグラ」を発表。じつはトヨタの「カリヤ」もダイハツからのOEM供給車両(開発は共同)であり、棲み分けはトヨタ「カリヤ」が1200cc、ダイハツ「シグラ」は1000ccと1200ccとし、価格帯も「カリヤ」よりさらに低価格(80万円~115万円)である。
ホンダはシビック・ハッチバックのコンセプトカーを展示。ホンダはここ数年でいっきに販売台数を伸ばし、勢力を拡大しているという。
昨年は過去最高の販売台数を達成しているが、今年はさらに順調で昨年1〜7月の同月比でも32%上まわっているという。シビックのターボモデルや無限のコンプリートカー、さらには燃料電池車のクラリティを展示するなどイケイケな感じが見て取れた。