機械の精度が上がったため今ドキのは基本不要と言われる
暖機は不要と、最近のクルマは取説にも書いてあるほど。実際、しなくてもフツーに走るので、要らないといえば要らない。そもそも1970年代ぐらいまでのクルマは暖機しないと、走り出すことすらできなかったので暖機は絶対必要。要不要を考えるなんてことは意識外だった。
その後も、走り出せるとはいえギクシャクするので、止まって暖機するまでは必要でないものの、各部が暖まって馴染んでくるまではゆっくり走ったほうがいいとされていた。完全に不要と言われるようになったのは21世紀に入ってからだろうか。
なので、結論を言ってしまうとここ10年ぐらいのクルマなら不要だ。技術的な理由としては、やはり各部の飛躍的な精度向上がある。もともとなぜ暖機が必要かというと、各部の精度が悪くて暖めてやらないと所定のクリアランスにならなかったりしたから。
オイルの性能も悪く、粘度も高かったことから各部への浸透もよくなかったなど、さまざまな理由があったのだ。
今は精度も高くて使われている素材もいいものばかり。さらにオイルも油膜は硬いにも関わらず、超低粘度でキチキチに詰められたクリアランス部分にも入っていける。そうなれば暖気が不要というのも当然ではある。