大人が2日間サーキットを満喫する「本気のお遊びレース」
多彩な軽自動車で「大人が安全に楽しくサーキットを仲間と完走する」をテーマに8月のお盆の時期に富士スピードウェイで盛大に行われるK4-GP。2日間に渡り行われ、1日目は500km耐久レース、2日目は1000Km耐久レースが行われ、2日間で200台の軽自動車が走行する。
今回、取材をしたのは1000kmの10時間におよぶ耐久レース。台風が接近していることもあり天気は不安定、ドライバーとクルマにも厳しい日となった。
K4-GPは「無茶なことはしない、安全に楽しむ」ことを推薦し、レースではなくお遊び! ということを強調している。
それを示すように、グリットにマシンを並べてからコスプレをしたチームメンバーが他チームと交流をしたり、写真を撮ったりとじつに「ゆるい」感じを醸し出している。
とはいえ、レースが始まると「大人らしい本格的な遊び」が開始される。じつはK4-GPのレギュレーションは燃料の使用量を規制し、そのなかで燃費よく走るかを競うエコラン競技でもある。焦れったい気もするが、チーム全員と作戦を練って攻略していくことが「カギ」となる。
途中、熱くなりすぎてクラッシュするマシンも出てしまったが、富士スピードウェイの早急な対応によりレースは再開され、アナウンスからも「無理な追い抜き、無茶は絶対にしない、大人の遊びをしましょう」と呼びかけをされていた。
K4-GPに参戦するには、年に2〜3回行われている専用のライセンス講習会に参加し、練習会などを含めた走行が必要。それをクリアすると耐久レースに出場することが可能だ。
また、車両規定は
LD-GP1:AT車両に限る(トルコン車・CVT車等、車体形状は問わない)
LD-GP2:850cc未満 NA/量産ベースのハコ車に限る
LD-GP3:NA換算850cc以上 過給機付き/量産ベースのハコ車(HV車両を含む)
LD-GP4:R車両850cc未満
LD-GP5:R車両850cc以上
※過給換算は、排気量×1.5
※大会ごとに必要に応じてクラスを追加する場合あり
基本的にノーマル車でも参戦は可能だが、シートベルトは4点式以上、ロールバーを取り付けることも推薦されている。
ピット裏では、各チームの休憩所がありドライバーの体を冷やすためのプールも用意されていた。いつの間にか、遊び場にもなっており、微笑ましい場面にも遭遇。
大人の社交場となりつつあるK4-GP。まずは観戦から始めることをオススメする。2日間、両日1000円の入場料でパドックまで入れるので、お盆休みをサーキットで過ごすというのもありだろう。