決められたルールを守れば安全そのもの
結論から先にいうと、もちろん安全。ちょっとでも危険なら許認可にシビアな日本のお役所が認めるわけなし。そもそも認可するときもかなり厳しい指導をしたのでなおさらだ。とはいえ、使ったことがない人にとっては「なんとなく危険な気がする……」というのもわからなくはない。
まず不安になる理由として、使い方がわからないというのがあるだろう。使い方がわからないから、これまた「なんとなく」、爆発する気がしてしまうのだ。この点をクリアにするには、まず表示をよく見る。必ず手順について説明してあるのでそれを見つつ、わからないことがあればスタッフに聞くようにしよう。
夜中のセルフスタンドは閑散としていて、それこそ危険な香りすら漂うこともある(大げさか!?)が、じつは営業中はスタッフを置くことが定められているので、質問はできる。直接、カウンターに行ってもいいし、インターフォンがあるハズなのでそれを使えばいい。
手順的には簡単なので、やってみれば危険でないことはすぐにわかるが、そもそもだけど、給油口の位置(右か左か)で慌てることが多いので事前に確認しておこう。現在は国産、輸入車問わず、燃料計のところに三角印で位置が示されているので、手間もない。
実際にやってはいけない行為もあるので、こちらをしっかりと守ってほしい。まずよく見かけるのが、エンジンかけっぱなしでの給油。ガソリンの近くでエンジンが回っているのは当然のごとく危険な行為だ。ガソリンは給油口からユラユラと気化しているのを見たことがあるハズ。それも当然で、ガソリンはマイナス40度でも気化する物質なので、できるだけ火種は遠ざけたい。
タバコを吸いながらなんていうのは、さすがにやる人はいないだろうが、火種を近づけるという点では冬の静電気は要注意。スパークプラグのようなものだけに、条件が合えばガソリンに簡単に引火するし、実際に事故も起きている。
そのほか、携帯電話も内部の接点などで火花が飛ぶことも考えられるので、話しながらの給油は厳禁。実際に給油機の禁止事項にも明記されている行為なので、ながら給油はしないようにしよう。これもまたよく見かけるが……。