電源やごみ処理も利用できる車中泊用施設
気楽なプライベート空間である自動車の車内を宿泊場所とする旅のスタイル「車中泊」が現在人気だ。愛好者の年齢は幅広く、新しいカーライフとしても定着しつつある。
そうした愛好者たちの間で、魅力的なパーキングとして注目されているのが「RVパーク」である。これは日本RV協会が「快適に安心して車中泊が出来る場所」を提供すべく2012年から推進しているシステムで、キャンピングカーオーナーや車中泊ファンのための有料の車中泊専用エリアだ。
道の駅、日帰り温泉施設、オートキャンプ場、湯YOUパークとの連携で全国に次々とオープンし、8月6日にも75カ所目の「RVパーク天然温泉 湯の花あじさい」がオープンしたばかりだ。
これまでは道の駅駐車場での車中泊が可能と明文化されていなかったため、公共の駐車場を長い時間専有して車中泊を行うことに後ろめたさを感じる愛好家もいた。
しかしRVパークを利用すれば、それが解決。駐車場ゆえに調理やたき火などはできないが、スペース内ならテーブルやイスなどを車外で利用することができ、1週間程度の滞在も可能となる。嬉しいのは100V電源やごみ処理なども有料で利用できること。
また、入浴施設を備えている、もしくは近くに温泉施設のあるRVパークが多いことも利用しやすいポイントだ。
料金は施設によって異なるものの、駐車料金が1泊1000円、ごみ処理料金・電源利用が共に500円といった相場で、気軽に使うことができる。
今回訪れたRVパークの「道の駅 南きよさと」は、山梨県の八ヶ岳南麓に位置し、標高830mの高地にあるため景色が美しさと澄んだ空気が素晴らしい。
直売所では朝採りされた新鮮野菜が並び、レストランも清里高原の開拓者ポール・ラッシュに由来する「清里カレー」など充実のメニューが楽しめる。
また、ノーリードで遊ばせられるドッグランもあるので愛犬家も満足の行く旅が楽しめるだろう。
RVパークは、車中泊愛好家はもちろん、クルマ好きに新しい旅のスタイルとして注目してほしいスポットである。
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