クルマを廃車にしたとき正しく処理されるために使われる
新車、中古車にかかわらず、クルマを買ったときに支払わないといけないのが、リサイクル料金だ。諸費用のなかに含まれているので、見積り書で確認すると必ず載っている。
目的はその名前の通り、リサイクルを行なうための費用をユーザーが負担するもの。正確にいうと、クルマを解体する費用そのものではなく、そこから出てくるシュレッダーダスト(リサイクルできないいわゆるゴミ)/エアバッグ類/エアコンのフロン類をリサイクルしたり、正しく処理するために使われている。
この処理を行なうためには、解体屋では設備整備が必要となり、リサイクル料金導入時に解体環境も大きく変わった。以前であればよく見かけた、野積みの廃車体を見かけなくなったのはこのため。
オイルや冷却水も抜いて垂れ流しなんていう業者もいたが、それも今では認められなくなった。使えるパーツについては、中古での販売は禁止されているわけではないので、リサイクルが促進されたという側面もある。
具体的な料金はだいたいどのクルマも1万円代。クルマによってダストの量やエアバッグの数なども違うので、一律ではなく、それぞれのクルマに対して個々に料金は定められている。
また支払いは負担に思うかもしれないが、基本的にはクルマに付いて回るものなので、手放せば戻ってくる(次のユーザーが負担)。ただ廃車にした場合はそこで料金が使用されるので、もちろん戻ってこないので悪しからず。