パッドだけの交換でもナラシは重要
また、消耗品であるブレーキパッドを交換し、ローターに関してはこれまで使っていたものをそのまま使い続ける場合、はじめはパッドとローターが均一に当たらず、当たるところと当らないところがマダラになってしまう。
そういう場合も、ナラシ=摺り合せが必要になるので、やはり上記と同じような走り方をして、ときどきローター覗き込んで、どれぐらい均一に当たっているかをチェックし、きれいにあたりが付いたら、ナラシ終了。
パッドのナラシも上手にやらないと、鳴きや扁摩耗の原因になるので、意識してやってみることをおすすめする。
モータースポーツ用のメタル、カーボンメタル、セミメタルなどの素材のパッドに関しては、パッドメーカーの推奨するナラシ、もしくは上記の街乗りでのナラシに加え、高速道路などでもう少し速度域(温度域)の高いナラシ(6~7割ぐらいの踏力でのブレーキと、クーリングの繰り返し)をするといいだろう。
ストリート用のノンアスベストのパッドなら、一般道でのナラシだけでも十分なはず。
もっとも、厳密に言えば、ローターだって消耗品なので、ナラシをやってもジャダーが出たり、均一なアタリが出ない場合、ローター交換やローターの研磨加工(厚みに余裕がある場合)などが必要になる。
ブレーキは重要保安部品なので、安物には手を出さず、純正部品もしくはそれ以上のハイパフォーマンス(高価)な、信頼できる製品を選ぶというのがポイントだ。