新車を購入した際にはナラシを行ったほうがいい
今のクルマの大半は、ディスクブレーキで、そのローターが鋳鉄のディスクであるならば、できればナラシは行ったほうがいい。
目的は、高温時の熱安定性確保と対クラック性能を確保すること。要は、緩やかにブレーキシステム全体の熱を入れていき、ブレーキディスクとパッドの表面のあたりをつけるためにやる作業だと思えばいい。
目安としては、5割ぐらいまでの踏力で、40~50km/h(50km/h→10km/h、40km/h→0km/h)の減速を30回ぐらい行う。具体的には流れのいい郊外の幹線道路を100kmぐらい走れば完了するだろう。
その間、できるだけ急ブレーキは避け、峠などの下り坂で連続ブレーキをかけたり、ブレーキに熱が溜まり過ぎないようにするのがコツ。
そしてブレーキとブレーキの間に、クーリングの時間を設けるのがコツだ。ナラシをしないでハードなブレーキを繰り返したりすると、ローターのゆがみやクラックの原因になり、ブレーキペダルを踏んだ時のジャダー発生にもつながる。