この記事をまとめると
日本ではワンボックスタイプの3列シート車をミニバンと言う
しかし決してボディサイズは小さくないのにミニバンと呼ばれるのは不思議だ
この記事では、ミニバンという名称の由来や起源について解説する
そもそもミニバンの「バン」は商用車を意味する「バン」じゃない!
日本では、ワンボックスタイプの3列シート車のすべてを「ミニバン」とひとくくりにしているが、よく考えればヘンな話である。
日産セレナやトヨタ・ノア&ヴォクシーぐらいまでならギリギリ納得できるが、どう見ても「ミニ」には見えないトヨタ・アルファード&ヴェルファイアや日産エルグランドもなぜ「ミニバン」と呼ぶのだろうか?
クルマ雑誌を見ると、さらにワケがわからなくなる。
たとえばオールアルバム系のクルマ雑誌で「ミニバン」を紹介するとき、フリードやシエンタは「Sサイズミニバン」、セレナやステップワゴンは「Mサイズミニバン」、アルファードやエルグランドは「Lサイズミニバン」などとして分類されることが多いが、「ロングタイプのミニスカート」と説明されているみたいでイマイチわかりにくい。
「ミニバン」「バン」「ビッグバン」と分ける方が絶対わかりやすいはずだが、そうならなかった理由は、「ミニバン」というクルマのジャンルは、「ビッグサイズ」がスタンダードなアメリカ人の感覚から生まれた言葉だからだ。
そもそも「バン(VAN)」といえば、商用・営業用の貨物自動車のことで、これは世界的に広く使われているが、「ミニバン」は「小さな商用車」という意味ではない。
「ミニバン」の「バン」は、商用車のバンではなく、アメリカのキャンピングトレーラーの「キャラバン」を短縮したもので、ミニバンは本来「小型キャンピングトレーラー」という意味をもつ。