WRCに復帰するトヨタのマシンはヤリス
2015 Toyota GT86 R3
モータースポーツに門戸を拡げるトヨタ/ガズー・レーシングの次なるステップ
ナンバー付きのワンメイクレースなどでモータースポーツの門戸を拡げてきたトヨタ/ガズー・レーシングがリリースしたラリーカーがGT86 R3。手軽な価格とサイズの後輪駆動(FR)として国内外で人気の高いトヨタ86(海外での呼称はToyota GT86)のラリー仕様でFIAの定めるグループR規定に則ったR3クラス車両。
ユーザーがオプションパーツを購入してチューニングするのではなく、開発したTMG(Toyota Motorsports GmbH)がコンプリートカーとして販売している。国内では旧くからトヨタ車でラリー活動を続けてきたLUCKが販売代理店となり、今シーズンの全日本選手権ラリーにも姿を見せているが、彼の地でも人気が高いようだ。
写真はフェスティバルofスピードのパドックで展開されたMOVING MOTOR SHOWのトヨタ/レクサス・ブースにて撮影。
2015 Toyota Yaris(Vitz) WRC Test-car
WRCに再び駒を進めるトヨタの新兵器
F1GPとWEC(世界耐久選手権。シリーズ中のハイライトはル・マン24時間レース)への参戦を理由に1999年を限りにWRCの現場から去っていたトヨタが、いよいよ2017年シーズンから再び、ラリーフィールドの頂点に戻ってくることになった。
主戦マシンは、コンパクトカーのヤリス(国内名はヴィッツ)をベースに開発された専用マシン、ヤリスWRC(ワールド・ラリー・カー)だ。
復帰が発表された後、数々のイベントではガズー・レーシング・カラーに塗られたテストカーが展示され、コアなラリーファンだけでなく多くのモータースポーツファン、そして一般の人たちにもWRCのアピールが続けられてきた。
デビューを翌年に控えた今年はテストの動画も公開され一層アピール度が高まっている。2015年のガズー・レーシング・フェスティバルで撮影。
(写真:原田 了)