オリジナリティ溢れる使い勝手はドッグフレンドリー
さすがはフランス生まれ! 細部にさりげなくオシャレな雰囲気を漂わせるカングーは、澄んだ空気のなかたたずみ、いつもより誇らしくみえる。
ただシートに座るだけでもトキメくのはカングーのなせるワザ。多くのファンに支えられていることがそれだけでも伝わってくる。
今回はワンコと一緒のドライブ。都内から目的地の軽井沢へと向かう道は、アップダウンのあるワインディングを通るけれど、カングーは見た目の愛らしさに反してシッカリとした走りを見せてくれた。
とくに愛犬家にとって、ワンコを同乗してのドライブは普段に何倍も気を遣うもの。カングーのサスペンションはしなやかで優しいタッチの乗り味を提供してくれる。カーブはもちろん、路面が荒れていても足まわりがフワっと吸収してくれるので、人にもワンコにもストレスの少ないドライブが可能。きっとクルマ酔いをしやすいワンコに対しても、快適な旅をもたらしてくれるに違いない。
カングーが人気を誇る理由には、走りのほかにも後部座席やラゲッジスペースの使い勝手のよさがある。
まず後席へのエントリーがスライドドアであること。狭い日本の駐車場でも隣のクルマを気にせずに済む点がいい。荷物の出し入れはもちろん、大きなワンコの乗り降りにも重要な要素だ。
また、カングーの特徴のひとつ、観音開きのバックドアも、見た目もオシャレさだけでなく実用面で優秀だったりする。荷室に愛犬を乗せる人にとっては飛び出し防止になる……と、実際に愛犬とカングー・ライフを楽しんでいるオーナーさんから話を伺った。
確かに、飼い主さんが身体を使ってガードしつつ片側だけドアを開ければ安全にワンコを降ろすことができる。
そんなことを考えながらカングーを走らせていると、アッという間に目的地のホテルに到着してしまった。愛犬家に愛されるカングー。その理由が存分に感じられるドライブだった。
(文:今井優杏)