自動運転を目指す先進運転支援技術も披露
2016年7月27日、メルセデス・ベンツ日本は新型Eクラスを発表し、注文受付を開始した。
ラインアップはベーシックモデルとなるE200アバンギャルド、E200アバンギャルドスポーツが当日より発売となり、E200 4MATIC アバンギャルド、E220dアバンギャルド、E220dアバンギャルドスポーツ、E250アバンギャルドスポーツ、E400 4MATIC エクスクルーシブが10月以降の発売予定となっている。
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2013年にメルセデス・ベンツとして初めてレーダーセーフティを標準装備したのはEクラスだが、今ではコンパクトクラスまでほぼ全車種にも装備されるようになった。今回の新型Eクラスではさらに新しい領域に進化した新技術が盛り込まれ、新世代のスタンダードを構築するメルセデス・ベンツの矜持を見せつける。
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それが「ドライブパイロット」だ。混雑時や高速道路での渋滞時にドライバーにかかるストレスを軽減するシステムだが、グローバルで見てもメルセデス・ベンツの技術は先を行く。
先行車との車間距離のみならず、周囲の交通状況を常に監視することで、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大した。従来は白線の認識下に置かれていた作動条件も、車線が不明瞭もしくは表示されていない場合でも自動で先行車を追従するのだ。
今回、東京都港区の迎賓館にて発表が行われたのだが、その広大な敷地内で「ドライブパイロット」の実演も執り行われ、完全自動運転は、すぐ先に見えていることを実証した。
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さらに初導入技術は「アクティブレーンチェンジングアシスト」で、ウインカーを2秒以上点滅させると行き先の車線に車両がいないことを確認の上、自動で車線変更をするという。
新型Eクラスの発表は、メルセデス・ベンツ日本主催の「自動車の最先端安全技術に関する国際交流会」の一環で行われた。1886年にカール・ベンツが発明した最初の自動車のレプリカ版となるパテントモーターカー(左)と、先の東京モーターショーで出展されたビジョンTOKYOを両脇に新型Eクラス、というのも憎らしいまでに計算された演出である。
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1909年は明治42年に建設され、以来改築・改修を経て日本の対外政治・外交を支え、数多くの国賓を迎えてきた迎賓館 赤坂離宮に駐日ドイツ大使館大使を始め閣僚、官僚も参列。
自動車の変革の時代をメルセデス・ベンツとコラボレーションというステージになったのも意味深いではないか。
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