わずかな時間のつもりでも大きな危険が潜む!
日本でもスマートフォンアプリの「ポケモンGO」がローンチされたことで、スマートフォンを理由とする脇見運転の危険性があらためて注目を集めている。
単純計算で時速60キロでの走行中には1秒間で16.6mも進んでいることになる。つまり「ちょっとだけ」と思って、スマートフォンの画面に目をやっている間に、クルマは3車身ほど進んでいるのだ。時速40キロでも1秒間に11mほど進んでいると考えると、ドライバーとしては、ゆっくり走っているつもりでも意外と移動してしまっていると実感できるだろう。
当然、そうして脇見運転(前方不注意)している間に何かあれば事故になってしまうし、脇見をしているときはステアリング操作をあやまりやすい傾向にもある。道路交通法では、ドライバーは走行中に、カーナビの画面を注視したり携帯電話を使用したりしてはいけないことになっている。
そうした法律がなくとも大きな交通事故につながる危険性の高い脇見運転は避けるべきだ。また、脇見運転による事故が増えてくれば、取り締まりの強化や、道路交通法の改正も考えられよう。
とはいえ、スマートフォンをナビとして利用しているユーザーもいるだろうから、全面的に運転中のスマートフォンの利用を禁止するということにはできないだろう。
一方、ユーザーとしてもスマートフォンをナビ用途で使うのであれば、視線移動が少なく、なおかつエアバッグの展開時に危なく場所に設置するといった工夫もしておきたい。