概ね適正な排気量はあるが技術の進歩で昔ほど厳密ではない
一方で、ひとつのシリンダーあたりの排気量を大きくしていくと、得られるパワーは増えても、冷却性が落ちたり、エンジン自体が巨大化してしまうなど、これまた弊害が発生する。
つまり気筒あたりの排気量はほどほどがいいのだが、最近のダウンサイジングも3気筒で1.2リッターなど、じつはこの文法から大きく外れることはない。ただし、各メーカーのエンジン開発者に聞くと「そういうのって昔よくいいましたよね」程度の話し。
現在では燃焼は制御でかなりどうにでもなるし、作動抵抗も内部の表面処理なども進んで昔と同じ土俵では語れない状況になっているのは事実で、昔のようにこれが適正排気量というのはいえなくなってきているのは確かだ。
かといって、気筒あたり400ccから600ccから大きく外れるというのもない。少なくとも大きくなることはなくて、小さくなる傾向にあるだろう。