ホイールには多大な力が掛かるので剛性が大切
ホイールは丸い形自体は同じだし、普通に回転しているだけにも見える。ある程度しっかり作れば問題ないと思いがちだけど、それは間違い。じつはもの凄い力がかかっているのだ。亀裂や破損までいかなくても、コーナーで湾曲したり、しなったりして、ドライバビリティにもじつは関係している重要なポイントといっていい。
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ちなみに輸入車が、作業性の悪いボルト(位置合わせが大変)を使用しているのも剛性のため。ボルトなら、ネジ山で締結されるのは1カ所のみ。
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一方、ナットだと、スタットボルトになるので、ネジ山締結部分が2箇所になって、この分だけ不利にはなる(もちろん問題ないようになっているけど)。
話は戻って、だからホイールの素材自体も高い剛性が確保できる鍛造製が珍重されるのだが、肝心の取り付け部分もまた、取り付け強度が問題になってくる。一般的に、乗用車のホイールは4穴と5穴の2種類で、以前であれば車重の重いクルマやクロカンなどのヘビーデューティが5穴だった。
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それが最近では5穴が増えてきている。理由はやはり走りの質を高めるため。
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