サーキットなどで遅くなることはない
結論からいうと、そんなことはない。軽自動車だろうが、コンパクトカーだろうが、Sタイヤ(セミレーシングタイヤ)や、ラジアルでも最高レベルのハイグリップタイヤを履けば、黙っていたってサーキットのラップタイムなどは速くなる。
今日のクルマなら、タイヤのグリップに負けてしまうような、やわなボディ、サスペンションのクルマはまず見当たらない。
ただし乗り味という部分となると、話は別。NAの小排気量車に、最強のハイグリップタイヤを履かせると、タイヤにパワーが喰われてしまう感じがするのは否めない。
また20年以上前のクルマで、走行距離も10万kmオーバーといったクルマになると、いくらスポーツカーでも、ボディやブッシュがヤレてきているので、そこにワイド化したハイグリップタイヤを履かせてしまうと、ボディのくたびれ感が強調されてしまう……。
というわけで、そのクルマ本来のドライビングフィールを大事にしたいのなら、とりあえずタイヤサイズは純正サイズをキープすること。タイヤは年々驚くほど進歩しているので、サイズアップしなくても新しいタイヤにするたびにグリップも上がっているので、十分パフォーマンスアップが実感できるはず。
逆に経年劣化で、ボディがヘロヘロになってきていると感じていたら、タイヤの銘柄をワンランク下げてみると、釣り合いが取れて、ボディが若返ったように感じることもある。(例:アドバンやポテンザ→ヨコハマ「Sドライブ。「Sドライブ」も、いいスポーツタイヤです)