エコランには先読み運転も大切
③巡航スピードは控えめに
高速道路などの巡航中の燃費を向上させる最大のテクニックは、おおよそ70㎞/h以上のスピードでは空気抵抗が一番大きな抵抗になるという要素もあるため、巡航スピードを控えめにすることだ。
燃費ベストの巡航スピードは、ガソリン車やディーゼルエンジン車であれば一般的に「トップギヤで走れる下限のスピード」と言われており、おおよそ70から90㎞/hといったあたりになる。そのため燃費を稼ぎたいならこの範囲のスピードで、交通の流れを乱さないように一番左側の車線を走るというのが燃費と移動時間をうまくバランスできる走り方と言える。
ちなみに多段AT車やディーゼルエンジンのAT車だとスピードを上げないとなかなかトップギヤに入らないというケースもある。そういった場合はクルマ任せにするより早いタイミングでシフトアップできることもあるパドルシフトやマニュアルモードでシフトアップする、一度トップギヤに入るまでスピードを上げてトップギヤで走れる最低スピードをキープするという手もある。
④不必要なペダル操作をしない
たとえば一般道を走っていて次の信号が赤になった、赤になりそうなのを確認したとき、後続車との間隔にもよるがアクセルを踏んでクルマを加速させるのはどう考えても燃料の無駄使いである。
こういった場合、後続車との間隔が広ければアクセルは戻す方向で、エンジン車であればアクセル全閉かつおおよそ1500回転以上のエンジン回転域で働く燃料カット(燃料消費ゼロ)、ハイブリッドカーや電気自動車といったモーターが着いたクルマであれば減速エネルギーを電力に替える回生ブレーキを使って、最低限のエネルギー消費、ブレーキ操作で赤信号にたどり着くというのが理想的だ。
後続車との間隔が近い場合は現状のスピードを維持する必要はあるが、最低限のブレーキ操作を目指すという考え方は同じだ。
同じようなケースとしては高速道路などで交通量の増加などによりペースが下がり、先行車に追い付いてしまうという場面も挙げられる。こういったシーンでも考え方は同じで先行車に追い付いてしまうことがわかったら、アクセルは戻す方向に操作し、ブレーキ操作は最低限で減速すれば無駄なエネルギー消費を防げる。
そのためにはなるべく運転中遠くを見て、多くの情報を得るという運転をすることも必要になってくる。またそういった運転をしていれば同乗者が快適なクルマの動きが少ないスムースな運転につながり、ブレーキ操作が減ればブレーキの消耗も減り、燃費も含めていいこと尽くめの運転に発展する。