シートの革は700度で熱しても水をかけても変化なし!
表皮は焦げもしないし、縮みもしない! そのヒートガンを、今度は家具用の本革に当てると、写真のように焦げてしまった……。
また、自動車用の本革にコップの水をかけてみても、水が革に沁み込むようなことはなく、撥水性の高さもイメージ以上。というわけで、少なくとも最近の本革シートのクルマなら、Gパンで座ったとしても、表皮が痛む心配は無用。
筆者の友人で、某自動車雑誌の編集者のIクンは学生時代、コーンズのショールームに出かけ、展示してあったロールスロイスの後部座席に(勝手に)座ってみたところ、営業マンから、「お客様、Gパンで座られますと、革の形が崩れます」と追い出されたという貴重な経験の持ち主だが、ロールスロイスの最高級のナッパレザー(クロムなめしの柔らかい本革)が、そんなにヤワなことはありえないと考えていい……。
ただし、ベージュ、タンなどの淡色の本革シートに、新品の濃色のGパンで座ったりすると、Gパンの色がシートに移ってしまったという例はあるようだ(品質の悪い本革だと逆の例もある)。
淡色の本革シートのオーナーは、新品のGパンは避けて、何度か洗濯してから乗るようにしよう。